走りたいという欲望について
先日のことなのだが
平日休みだった妻に職場まで車で送ってもらった。
普段は自分で運転していくのだが、その日は妻が車を使いたいということだった。
わざわざ送っていただかなくても、自転車で通勤することも可能な距離なのだが
とても寒いと感じたので甘えてしまった。
で、最近体を動かしたり、食事に気をつけて体重減量を意識している私としては
「帰りは何時に迎えに行く?」という妻の気遣いを断り
「帰りは走って帰るから大丈夫」と返事。
その日は無謀にもカバンと上着を職場に残して
鍵とスマホだけポケットにいれて自宅までジョギングして帰ったのだ。
どんな社会生活だ?と思われてしまいそうだが
スーツでもないし、革靴でもないので可能といえば可能なのだ。
上着を置いて行っても、次の日はまた車通勤なので支障もなかったりする。
カバンを置いて帰るというのは社会通念上不適切な行為だと思われて仕方ない
私もそれっきりにしようと反省している。
で
ジョギングして帰ってみた感想なのだが
なかなかしんどかったが有意義だった。
まず
歩くよりも疲れるけど早い。当たり前だ。
歩いて帰ったことは何度もあるが、時間にしておよそ半分程度で帰宅することができた。
仮に歩いて1時間であれば30分で帰宅できたということだ。
次に
走っているとそれほど寒くない、むしろ暑くなった。
これが何より気持ち良い。走り出したときは上着も着ていないので相当寒いのだが
ほんの数分で身体が温まってくるのを実感する。息が切れてくると汗が出てくる
それが快感なのだ、脳内麻薬が大量に分泌されているのがとても実感できる。
とはいえ
やはりしんどい。この間で結構体力や筋力がついたつもりでいたのだが、走ると全然また違うのだと痛感。
よほど走るという行為から遠ざかっていたのだと思う。
膝やら腿やらが思ったように動かなくなり、歩きたいという気持ちが前面に推し出てくる。次の日はとても筋肉痛が激しかった
できれば習慣化したいと思ってしまった。
足腰が強化されて走る行為に慣れてしまえば、あの快感を無料で手に入れることができる。だからみんな走っているのかと理解ができた。
これにハマってしまうとまずアップルウオッチが欲しくなったり、ウェアやシューズにこだわり出したり、洗濯物が増えたり、風呂に入る回数が増えたり、ビールが余計おいしくなったり
あれこれ想像してしまった。
私は走りたくなっているようだ。