妻の一言はとても重い
昨日、休日でも早く目が覚めたのですぐに身体を起こして妻子が寝ている間に映画でも観ようとしたわけだ。
まだ朝の6時を少し過ぎたころだったので、コーヒーを淹れて
山田孝之主演の「STEP」という映画を見ることにした。
一歳の娘と山田孝之を残して妻が他界してしまうところから物語がスタートする
営業職から事務職にかわり、保育園の送り迎えなど育児に育む父親の姿が映し出される
そこには苦労も葛藤もあり、やはり母親でないと補えない現実などもあった。
しかしそれでも娘は成長し、父親も成長していく
その先に何があるのか?
私は2階で寝ている妻子のことを想った
健やかに育った生意気盛りの息子の存在
そしてその息子を一緒に育てることができた妻が今もなお生きている喜び
当たり前のことが奇跡
いつもそう思って生きているつもりだったが
この映画を見ることで、また一つ日常が奇跡なのだと強く想うことができて
生きていてくれてありがとう。そう想う。本当にそう想う。
何かしてくれてありがとう、ではないのだ。
ただ、存在してくれることが嬉しい。いてくれることに感謝なのだ。
そして映画のラスト9分というところで妻が起きてきた際に放った一言
「羽生くんのニュース観たいんだけど、すぐに」
もちろん感謝の気持ちをこめてチャンネルをニュースにまわした
そしてラスト9分だけスマホで観たのだ。
もう一度いうが
何かしてくれるからありがとうではないのだ。
ただ生きていてくれるだけでありがとうなのだ。