プラダのカバンでプロポーズ
今週のお題「人生で一番高い買い物」
これはマイホームなのだが、買い物っていうのだろうか?
まだローンを払っているので自分のものになったわけでもないし、買い物をした感覚にない。
じゃあ次は車か?エピソードとしては弱い。
金額云々でなく、高い買い物ということでこの「高い」に着目してみた。
過去に私は女性に九万八千円のバッグをプレゼントしたことがある。
誰でも知っているブランドものだ。
当時はお付き合いをしていて、彼女がそのバッグをとても気に入り欲しがっていることを知っていた。
放っておけばそのうち自分で彼女は手に入れたのかもしれないが
私はプレゼントしたいという気持ちになったのだ。
喜ぶ顔が見たかったのと
そのバッグをもつ彼女の姿が見たかった
そして、誰かにそうやって費やすことができる自分になりたかった
私はそれまで誰にも費やしてこなかった
全て自分で使っていた。自分の人生とはそういうものだと決めていたし、信じていた。
しかし、地球が真っ赤に燃え上がるような大恋愛をすると
全ては自分ではなく、彼女のために費やすことが自然に思えてくるのだった
結果、当時二十代だった私にとってはそれまでの何よりも高価なプレゼントを当時の彼女に贈った。これはきっと生涯忘れることのできない出来事だ。
私をこんな気持ちにさせてくれる
私をこんな風に動かせてしまう存在
私にはこの人が必要なのだと確信をもち
そして今後一生、彼女を喜ばせて生きることが自分の幸せなのだと決意し
結婚を申し込んだのだった。
今でも本当に幸せだ。それ以来十数年経ったが、いまだに当時よりも高価なプレゼントは贈ることができていない。
面目ない。