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今週のお題「花粉」
花粉症じゃなくてスミマセン
少数派が多数派になったとき、それまでふんぞりかえっていた多数派は粛清されるのか?
もはや、花粉を気にしないで生きることは罪になりつつある
自分が花粉症じゃないからといって、当たり前のように帰宅してはいけない
自分が身に纏った衣類には目に見えない魔法の粉が想像以上に付着しているらしい
そして恐ろしいことに、それらは家庭内で機嫌良く料理をしてくれていた世界一の美人妻の体調を豹変させる。
外でコートは脱いできてよ
家の中に花粉を持ち込まないで
こんなセリフを人に言う人生が私には想像できなかった
だから言われる立場も想像できなかった
時代が違えば、そんなことをいう妻が非難されたかもしれない
時代が違えば、それはお前が悪いよ、もっと気を遣えなきゃ奥さんに逃げられるぞ
と言われるのかもしれない
なんにしろ、時代はすぐそこまできてると予感する
きっと世の中のほとんどの人が花粉症を名乗り、アレジオンを服用し、
花粉症でない人間は、喫煙者と共に隅っこに追いやられるようになる
しかし、いっときの我慢かと思う
私だっていずれかは花粉症になることだろうから
時の流れに身を任せていれば、また多数派に属することがきっと叶うだろう
これまで多数派や権力につばを吐いて生きてきたかもしれない
しかしそれも、もう疲れたんだ。
へっくしょん